ウェブ解析士マスターの亀井耕二です。
久しぶりのコラムです。
先日、家内と四国の金比羅山に出かけてきました。
江戸時代には、一度はこんぴらさんに参りたい。と人気があったようです。
大阪から車でゆっくり走って4時間ほど。
金比羅山(こんぴらさん)は、正式には金比羅宮といいます。
香川県の琴平。地図で言うと、本州の岡山から瀬戸内海をまたぐ瀬戸大橋を
渡ったところにあります。階段の連続を登り切り本堂への参拝を済ませて
一汗かいた後は、近くのビジネスホテルへ。
香川県琴平といえば、有名なのが「うどん」。
町の至る所にうどん屋さんがあります。
どこも味自慢。コンビニよりうどん屋さんのほうが多いのではと思います。
さて、翌朝。
せっかくきたのだからと、朝食は早朝うどんをたべさせる店を探してうろうろ。
8時前に、琴平駅前の商店街アーケードの端にあるうどん屋に入りました。
店内は誰もお客はいません。お店の方はというと、どうみても80歳はいってる
だろうという女性がテーブルを拭いていました。30人は入りそうなお店。
朝の5時間からおでんを煮ていて、これが10時まで無料だとか。
これ、うどんのモーニングサービスとか。信じられん。
黙っていてもお茶もでてこない。店内をよく見るとセルフサービスと書いてある。
そうか、うどん屋さんはセルフサービスがメインなんや。
と、思っていたらさっとお茶を出してくれた。
メニューをどうぞと薦めて、ぷいと店の奥に入っていってしまう。
店の奥はなにやらいそがしそうだ。
まあ、愛想のない店だなと、夫婦で目の会話をする。
じゃあとばかり、メニューを開いてみた。
どのページも大仰なメッセージで埋め尽くされているではないか。
「当店の人気ナンバーワン!○○○」とか、「やっぱり、これが人気の定番。」
「一度食べたら止められない。」「モチモチ感がたまらない。」
「大人気の○○」
おいおい、ここまで書くか。って感じ。
しかし、写真付きのメニューには嫌みがない。いかにもうまそうだ。
このエビの天ぷらってどうよ。やっぱり、ぶっかけ?
メニューをめくるのが楽しい。
どのページをめくっても、その店の人気メニューって書いてある!
そんなことありえん。が、そうかもしれないと心の中で思い始めた自分がいる。
しばらくして、老女がやってきた。
「何にしましょ?」
「何を選んだら良いのかわかりません。オススメはなんでしょうか?」
「それはねえ、あなたがお好きなものをお食べになったらよろし。」
「はあ、でも。いっぱいオススメがあるし。」
「なんでもありますから、あなたが食べたいと思ったものを食べられたら。」
そのとおりなんやけど。しかし、このメニューを見てしまったら迷ってしまうやん。
とか、思いながら、結局、
エビ天を奮発して「ぶっかけうどん」を食べることにした。
メニューを見なかったら、汁気たっぷりの釜揚げうどんを食べようとおもっていたのに。
結果は違った。なぜなんだろう?
メニューを見てしまったからだ。
どのページもランディングページになっていたメニュー。
まんまと高額商品に誘導されてしまった。美味しかったら許せるが。
商品の特徴を一手間かけて強調していたのが印象に残った。
私たちが関わるサイトも「うどん屋のメニュー」と変わらない。
一手間を惜しんでは、売上げはアップしない。
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