BtoBサイトを見つめる目

先日、BtoB広告協会との共済で勉強会を開催しました。
代表理事の江尻さんにも応援をいただきとても助かりました。
そのときのことをかんたんに紹介したいと思います。

[1] 初めての試み
新しく取り組んだテーマは、企業サイトの解析です。

手上げをされた企業からアクセスログデータをいただいて
ウェブ解析士が解析するというもの。

勉強会で解析するというスタイルは初めての経験でしたので
どうしたらよいのか手探りの状態でした。

対象サイトは、ネジなどを作成する完全なBtoBサイト。

事前に、社長さんにお話を聞きました。

アクセス解析ツールは、契約しているプロバイダーから提供されて
いるものを使用している。詳しくはわからない。
サイトの方向性や現状についてこれでよいのか疑問に思っている。
サイト作成の業者とは違う意見を聞きたいので存分に叩いてください。
まな板の鯉になります。とのこと。

[2] 好評だった解析
解析に手上げをしていただいた解析士は3名。
尻込みされるのを半ば強引にお願いして発表していただきました。
ログデータも基本的な項目のみ。

短い時間でどう結果を説明するのか。
悩ましいですね。

それに、遠隔地同士なのでメールだけの打ち合わせです。
当日になって、お互いの生の発表を見て簡単に打ち合わせを実施。
当該企業の担当の方がお見えになっているので少し緊張気味でした。

パネルディスカッション形式を採用。サイトの解析が共通のテーマです。
時間は30分でしたが、他企業からも質問が出るなどまずまずの手応えでした。
後日、協会の方々から、参加企業からは好評でしたよとのお言葉をいただき
ほっと胸をなで下ろした次第です。

[3] 切り口を考える
それぞれが自分の持ち味を発揮した良い発表だったと思います。
ウェブ解析というとすぐに日々データの推移や、ユニークユーザの動向、SEO対策など
ログデータを元にした解析が頭に浮かびます。

しかし、それでは面白くない。

事前に企業からログデータをいただいてはおりましたが、同じような解析結果を
発表するのではなく、違う切り口で提案していただくことにしました。

ということで、3つの切り口からの提案発表となりました。
・戦略・コンセプト
・デザイン
・ウェブ解析士の直感(ユーザー目線)

私は特に3つめの「ウェブ解析士の直感」を大切にしたいと考えています。
セオリー通りの解析は、予想される結果しか出ないことが多いので。

勉強会には産業クラブからも参加された企業も多く関心事項もバラバラ。
切り口を分ける方法は、論点が明確になってよかったと思います。

[4] 次回は
好評だったので、毎年11月に定期開催することになりました。
次回は、自分のサイトを解析してほしい。企業が数社名乗りを上げているとか。

われわれウェブ解析士も腕を磨かないといけませんね。