『ITパスポート』と『ウェブ解析士』を比較してみるか-2

さて。早速、「ITパスポート」を受けてみようと思うんだが、その前に出題範囲を調べてみよう。

「ITパスポート」の出題範囲

以下が出題範囲だ。

分野大分類中分類
ストラテジ系[1] 企業と法務1.企業活動
2.法務
[2] 経営戦略3.経営戦略マネジメント
4.技術戦略マネジメント
5.ビジネスインダストリ
[3] システム戦略6.システム戦略
7.システム企画
マネジメント系[4] 開発技術8.システム開発技術
9.ソフトウェア開発管理技術
[5] プロジェクトマネジメント10.プロジェクトマネジメント
[6] サービスマネジメント11.サービスマネジメント
12.システム監査
テクノロジ系
[7] 基礎理論
13.基礎理論
14.アルゴリズムとプログラミング
[8] コンピュータシステム15.コンピュータ構成要素
16.システム構成要素
17.ソフトウェア
18.ハードウェア
[9] 技術要素19.<2022年4月の試験から>
情報デザイン
<2022年3月の試験まで>
ヒューマンインタフェース
<2022年4月の試験から>
20.情報メディア
<2022年3月の試験まで>
マルチメディア
21.データベース
22.ネットワーク
23.セキュリティ
【ITパスポート試験】試験内容・出題範囲 (ipa.go.jp)より引用

分野は3つにわかれている。実際の試験は、ストラテジ系から35問。マネジメント系から20問。テクノロジ系から45問の構成だ。ストラテジ系は、社会人を経験していたら、だいたい分かる内容だ。学生さんには、ちょっとイメージがつきにくいかもしれない。全体的にバランスが取れている感じがする。

「ウェブ解析士」の出題範囲

では、「ウェブ解析士」はどうなっているか。あらためて見直すと、出題範囲は明示されていない。テキストがそのまま出題範囲である。
2023年のテキストの目次を見てみる。

大分類(章)中分類(項目)
第1章 ウェブ解析と基本的な指標1-1 インターネット社会とウェブ解析
1-2 ウェブ解析士の仕事
1-3 ウェブの基本的な仕組み
1-4 ウェブ解析に使われる4つの視点
1-5 プラットフォーマーと経済圏
第2章 事業戦略とマーケティング解析2-1 なぜウェブ解析士が事業戦略を学ぶのか
2-2 環境分析と戦略立案
2-3 エフェクチュエーション
2-4 イノベーションのジレンマ
2-5 サービス・ドミナント・ロジック
2-6 マーケティング解析
2-7 ミクロ解析
第3章 デジタル化戦略と計画立案3-1 MELSAモデルによるデジタル化戦略
3-2 メディアモデルのKPIと計画立案
3-3 イーコマースモデルのKPIと計画立案
3-4 リードジェネレーションモデルのKPIと計画立案
3-5 サポートモデルのKPIと計画立案
3-6 アクティブユーザーモデルのKPIと計画立案
第4章 ウェブ解析の設計4-1 ウェブ解析の設計
4-2 タグマネージャーによるタグの効率的な管理
4-3 流入経路の解析設定
4-4 アクセス解析の設計
4-5 外部データ連携による解析
4-6 アクセス解析ツールにおけるデータ取得設計
4-7 MELSAモデルごとのコンバージョンの設計
第5章 インプレッションの解析5-1 インプレッション解析の目的
5-2 広告の目的と種類
5-3 メールにおけるインプレッションの効果
5-4 オーガニック検索におけるインプレッション効果
5-5 インプレッション効果の計画立案と改善
第6章 エンゲージメントと間接効果6-1 エンゲージメントを軸としたユーザー行動モデルと指標
6-2 広告におけるエンゲージメントと間接効果
6-3 ソーシャルメディアにおけるエンゲージメント
6-4 ソーシャルメディアにおける企業発信
6-5 ソーシャルメディアにおけるインプレッション効果
6-6 ソーシャルメディアにおける生活者発信
6-7 動画マーケティングにおけるエンゲージメント
6-8 チャットの種類とツール
第7章 オウンドメディアの解析と改善7-1 オウンドメディアの改善の基本
7-2 具体的な解析と改善方法
7-3 ランディングページの改善(LPO)
7-4 エントリーフォームの改善(EFO)
第8章 ウェブ解析士のレポーティング8-1 ウェブ解析レポートの種類と作成の流れ
8-2 レポートの設計とロジックの組み立て方
8-3 レポートの表現方法
8-4 プレゼンテーションに役立つツール
8-5 ウェブ解析における統計基礎
8-6 グローバルでのレポーティング
2023年度版ウェブ解析士テキストから抜粋

ウェブマーケティングに特化しているため、戦略、計画、設計、改善から構成されている。

こうやって両者を比較すると、「ITパスポート」のストラテジ系とマネジメント系の一部と、「ウェブ解析士」の2,3章に共通点が見いだせる。また、「ITパスポート」のテクノロジ系では、「情報メディア」が「ウェブ解析士」の6,7章に共通する項目があるのではないか。

特徴的なのは「ウェブ解析士」は、実践的な技術を優先しているため「レポーティング」がある。なによりアウトプットが大切であると考えているためである。

だいたい両者の出題範囲はわかった。
次は、テキストを選ぼう。


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参考