今回の事例集は、
「AIが何でもできる時代に、人にしか担えないものは何か」
という問いから始まります。
・権利化
・継続
・判断力
一見バラバラに見える3つのテーマを通じて、
“現場の工夫をコストで終わらせないための実践”を解き明かします。
今回の事例のポイント
- 日々の工夫やアイデアは、権利として守れる資産になり得る
- 発信を続けられるかどうかは、才能ではなく「軸」の有無で決まる
- AI時代の解析士に求められるのは、作業者ではなく判断者としての力である
1.現場の工夫を「権利」に変える視点
- 良いアイデアも、気づかなければ埋もれたままです。
- 日々の分析業務の中で見つけている独自の指標や工夫が、実は商標・特許として権利化できる価値を持っているという視点が身につきます。
2.AI時代のネーミングと商標戦略
- ゼロから造語を生み出すだけが商標戦略ではありません。
- 音韻意識という視点や、既存の言葉を組み合わせて独自性を出す発想、AIプロンプトを使ったネーミング開発の手法を学べます。
3.企業SNSを「発信軸」で続ける力
- 継続を阻むのは、ネタ切れ・孤独感・発信のブレという3つの壁です。
- 「誰に、何を届けたいのか」を明確にする発信軸の考え方と、そこから派生させる「切り口」の作り方を理解できます。
4.分析力を「仕組み」に変えるチーム設計
- 個人の力だけでは、事業として成果を出し続けることはできません。
- ロジックツリーやペルソナ戦略立案シートをチームのルールとして徹底し、属人化を防ぐ再現性の高い支援体制を作る考え方が身につきます。
5.AIを「次の一手」の判断に使う実践法
- AIは、丸投げする道具ではありません。
- 数字で当たりをつけ、AIで原因を特定し、実行計画まで提案してもらう。マーケティングAI「千里眼」の開発を通じて得られた、AI活用の実践知を学べます。
6.「作業者」から「判断者」へ進化する力
- 作業時間が短縮されても、それだけでは根本的な解決になりません。
- 判断し、現場に落とし込み、実行の責任を引き受ける──AI時代に人が担うべき役割を見つめ直す力が身につきます。
第1章|アイデアを権利に変える
柳澤 みゆき 氏(上級ウェブ解析士)
障害のある子どもたち向けの支援アプリの開発をめぐり、自社独自のデータ取得の仕組みについて弁理士に相談し、商標登録と特許取得にチャレンジした経緯を、解析士の視点から解説。日々の分析業務が、実は特許の種になり得るという気づきを共有する。
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第1章 柳澤 みゆき 氏
「発明家」になろう!ウェブ解析で特許取得チャレンジした話
1.1 自己紹介と本日のゴール
1.2 特許事例に学ぶ ― フリクションとボンボンドロップシール
1.3 商標の強さを決めるもの ― 音韻意識という視点
1.4 「もじモジ」商標取得の舞台裏
1.5 商標とSEOの共通点、AI時代のネーミング開発
1.6 特許の基礎知識 ― 専門用語と権利の種類
1.7 データ利用の前提とウェブ解析士に眠る特許の種
1.8 経営判断としての特許 ― 公開リスク・維持費用・売却戦略
1.9 まとめ ― 特許出願の実務とAI時代に発明家になろう
参考書籍:特許に関する書籍
発表者の言葉
ウェブ解析士は、独自の指標を見つけるプロだと私は思っています。
セグメンテーションやコホート分析、異常検知など、日々の業務の中で苦労しながら発見されるアイデアそのものが、実は特許の種になり得ます。ただし、データそのものは特許の対象にはなりません。特許の対象になるのは、データを取得し、処理し、判定し、活用するという、技術的な仕組みのアイデアです。
AIによって発明のアイデアを生み出すことが容易になった時代だからこそ、知的財産の価値を見つめ直していただきたいと思います。(事例集71本文より)
第2章|発信を続けるための「発信軸」
石元 和弘 氏(上級ウェブ解析士/上級SNSマネージャー)
企業SNSの継続を阻む「ネタ切れ」「孤独感」「発信のブレ」という3つの壁。**「誰に、何を届けたいのか」を明確にする「発信軸」**という考え方と、そこから派生させる「切り口」の作り方を、実際の支援事例とともに解説。
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第2章 石元 和弘 氏
企業SNSを迷わず続けるための「発信軸」
2.1 自己紹介
2.2 継続することの本当の価値
2.3 継続は難しい
2.4 SNSを始めたきっかけと、「発信軸」との出会い
2.5 「何を発信すればよいのか」という壁
2.6 「端末の裏には人がいる」という気づき
2.7 発信軸との出会い
2.8 発信軸とは何か
2.9 発信軸がもたらすメリット
2.10 ブレはどう判別する?
2.11 ネタ切れを防ぐ「切り口」の考え方
2.12 まとめ
参考書籍:企業SNSに関する書籍
発表者の言葉
発信軸とは「誰に、何を届けるのか」をはじめとする、一貫して伝える核となるメッセージや価値観のことです。
発信軸をあらかじめ周囲と共有しておくことで、「この目的なら、この素材が使えるかもしれない」といった提案が集まりやすくなり、担当者のネタ集めや撮影にかかる負担が軽減されます。
SNSに絶対の正解はないからこそ、発信軸という迷ったときに立ち返れる基準を持っておくことが大切です。(事例集71本文より)
第3章|数字とAIで「次の一手」を決める
鈴木 美絵子 氏(上級ウェブ解析士/初級SNSマネージャー/初級ウェブ広告マネージャー)
月間アクセス60件、問い合わせゼロのサイトを8カ月で成約が生まれる状態へ。施策を積み上げる6つのステップから、マーケティングAI「千里眼」の開発まで、AI時代にウェブ担当者が「作業者」から「判断者」へ進化するための視点を解説。
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第3章 鈴木 美絵子 氏
AI時代に、Web担当者はどう進化するのか。~ウェブ解析士が挑む、次世代マーケティングへの挑戦~
3.1 自己紹介
3.2 フリーランス時代からウェブ解析士との出会いまで
3.3 キャリアの変遷と成果
3.4 相談を受けたサイトの実態と仮説
3.5 施策を積み上げる六つのステップ
3.6 品質のばらつきという壁
3.7 AI時代にウェブ担当者が担うべき役割
3.8 マーケティングAI「千里眼」の開発と実績
3.9 これからのウェブ担当者へ
参考書籍:Webサイト改善に関する書籍
発表者の言葉
AIがデータ分析だけでなく戦略立案や改善提案までできるようになっても、人が担うべき役割はなくなりません。
データの収集や集計はAIに任せられますが、まとめられたものをもとに課題を理解し、取捨選択をして判断し、実行していくところは、これからも人に依存する部分だと考えています。
数字で当たりをつけ、気持ちで理由をつかみ、AIで直す。(事例集71本文より)
本書が伝えているのは、
「AIに何をさせるか」ではありません。
自分の工夫をどう守り、
発信をどう続け、
判断をどう手放さずにいるか。
その視点を手に入れることこそが、本書の価値です。
この巻は、こんな方におすすめ
- 日々の分析業務の中の工夫を、権利として守りたい方
- 企業SNSの運用をネタ切れや孤独感なく続けたい方
- 発信のブレを防ぐ「軸」を持ちたい方
- AIを「次の一手」の判断に活用したい方
- 現場の分析力を、チームの仕組みへ変えたい方
- AI時代に「判断者」として活躍したい方
書籍情報
- 種別:電子書籍(Kindle)
- タイトル:自社サイトをコストで終わらせないために(事例発表集71)
- 出版日:2026年9月8日
- Kindle価格:480円(税込)
- ASIN:B0HJ4BMK2T
企業での共有や勉強会の参考資料として、
ペーパーバック版も準備予定です。
関連情報
本書は、2026年に開催された勉強会の発表内容をもとに再構成されています。
カテゴリ
出版書籍:商標/発信軸/AIプロダクト
