上級ウェブ解析士のセオリーとは?

初級ウェブ解析士と上級ウェブ解析士には決定的な違いがあります。

それは、
サイト改善のセオリーを知っている。
です。

それも改善の内容はクライアントに対してきちんと説明できなければなりません。

[1] サイトを改善するのか?
[2] リスティング広告を打つのか?
[3] リアル営業に対してこれこれの提案をするのか?
[4] いくら費用がかかるのか?
[5] どのようなスケジュールで実行するのか?

ざっと言うと、こんなことを上級ウェブ解析士は知っているわけです。
基本的な用語、例えば直帰率だとか離脱率だとかは初級で学びますよね。

もちろん、初級ウェブ解析士講座では簡単な計算式も教わります。

上級ウェブ解析士の講座では
成果を上げるためには具体的にどのように考えるのか
ということを学ぶことができます。

[ まずは事業分析から始まる ]

地味な作業から取り掛かります。

真っ先にアクセスログを引き出してきて計算することはありません。
まずは、事業モデルをしっかりと頭にいれなければいけません。


そうでないと目標とする成果がわかりません。

例えば、新規顧客の集客モデルを調べないといけない。
アクセス分析(あえてウェブ解析ではなく)をしてみて、
新規ユーザーが増えた減ったと言ってみても問題は解決しない。
そもそも、その事業ではサイトでの新規集客はどういう位置づけなんでしょう。

もし、実店舗を構えていたら?
もし、集客しても何も売るものがなければ?
もし、…。

いろいろなケースがありますね。
上級ウェブ解析士ならすぐにアクセスログには飛びつかないはず。

ここはぐっとこらえて状況を確実に把握します。

[ そしてウェブ分析にとりかかる ]

事業モデルの分析が終わった。
そこから、はじめてサイトの分析に着手します。

でも、まだアクセスログは分析しませんよ。


その事業におけるサイトの世間の比較評価を調査します。

[1] 競合サイトとの間ではどういう順位にいるのか?
[2] 自社サイトと似た競合サイトはないのか?

いろいろな見地から客観的に分析を進めていきます。

ちょっと、遠回りだなあとお考えの方もおられるかもしれませんね。

でも、「急がば回れ」です。
決して急いではいけません。

そのサイトに内在する問題(原因)をしっかり把握しないといけません。
そうでないと、効果的な手を打てないからです。

やみくもにSEO対策をしても効果(成果)は上がりません。

段階的にサイトを分解して丹念に調査していきます。
そして、最も改善効果があるポイントを見つけ出します。

そういう方法を上級ウェブ解析士は知っているわけです。

こうした改善ポイントの発見は、我流ではなかなかうまくいきません。
是非とも体系だった知識をつけたいところです。

企業内の孤独なウェブ担当者のみなさんにもきっと役立つ知識です。

ちょっとコマーシャルになってしまいましたね。すみません。