このページでは、これまでの勉強会で多くの発表を見てきた経験から、伝わりやすい発表資料をつくるためのヒントをまとめています。
資料作成のルールではありません。 ご自身の発表内容に合わせて、必要なところだけ参考にしてください。
資料の枚数について(持ち時間は40分として)
- 今までの勉強会の発表実績を見ますと、目安として、説明スライドあたり3分と計算するのが実践的と思います。
持ち時間40分とすると、12枚程度。これに表紙や裏表紙、自己紹介などを加えると15枚程度を標準とするのがよいかと思います。
(説明スライドには、目次やタイトルページなどは含みません) - 説明スライドあたり2分で計算すると20枚。これに前述の資料をつけると、23枚~25枚。となります。これを超えると、時間配分がむずかしく、すべてを説明しようとして、持ち時間の最後のほうで早口の説明となる方がおられます。しっかり説明できない方がおられました。
- 説明スライドが30枚を超えると、ユーザーの理解力が続かない感じがします。(あくまでも説明対象スライドの枚数です)
- たくさんスライドを用意しておいて、当日、スキップする方がおられますが、準備不足感(資料の手抜き感)があるのでのでやめておいたほうがいいでしょう。説明不要なら最初から非表示とするか、削除しておくほうがスマートです。
資料のナビゲーション
- スライドにはページ番号をつけることをおすすめします。ユーザーからの質問があった際に、該当するページを素早く表示させるためにページ番号は便利です。
- できれば、表紙に「説明スライド:○○枚」などの情報を付記しておくと良いと思います。発表者が何枚のスライドで説明するのか、ボリューム感が聞き手に伝わります。
- 発表資料をPDFで発表する場合は、ビューワーで「現在のページ/総ページ」が表記されるので、スライドには記述しなくてもよい。
- Googleスライドをプレビューで表示させる場合は、ページ番号と総ページはGoogleスライド自体に表示されますので、資料には番号は不要です。
- ピクチャーインピクチャーを使ってプレゼンをする場合は、自分のカメラ画像が発表資料にかぶるので、文字などが隠れないように調整してください。(案外、盲点)
伝えたいことを3つにまとめるとよい
発表時間は40分です。この時間内に聞き手に対して、記憶に残る印象的な内容を伝えるにはコツがあります。
「聞き手は誰か」、「聞き手の悩み(聞きたいこと)はなにか」に立ち返ってみましょう。
それには、聞き手が、勉強会の聴講後に「何ができるようになり」「どう変われるのか」を書き出してみることをおすすめします。
私の経験では、「どう変われるのか」「どんなふうに行動に移せばよいのか」を伝えたプレゼンは好評でした。
自分が発表したい内容を次の手順で再構築してみてはいかがでしょう。
- 聞き手は誰か?
上級ウェブ解析士、ウェブ解析士、一般の方 等 - 解決したいことはなにか?
GA4の操作で行き詰っている、クライアントのサイト改善、個人情報保護、集客、営業の方法 等 - 何ができるようになるのか
フォームの改善、GA4レポート作成、クライアントへの指導法の引き出しを増やす 等 - どう変われるのか
信頼されるコンサルタントへの一歩を踏み出せる、自信を持ってアドバイスできる、不注意による失敗を防ぐことができる 等 - どんなふうに行動に移せばよいのか
ポイントを3つに絞り、受講者に何をすればいいかを伝える。一段ずつ「壁」を乗り越えるイメージで3つのステップを示すとわかりやすい。
情報の正確性と引用ルールがあなたの資料の信頼度を上げる
あなたの発表する資料には、文章の中に他人が書いた文章を引用したり、さまざまなデータを活用することがあるでしょう。そこで気をつけたいのが情報の正確性と引用のルールです。データは公的機関等が公表している出所が確かなものを使い、数値などにミスがないように注意しましょう。
- 使用データは公的機関などが公表している一次資料か?
- データや数値、テキストを正確に引用しているか?
- 引用した文章は、かぎかっこをつけて区別しているか?
- 引用元、出所を明記しているか?
- 使用する写真やイラストは著作権フリーのものか?
- 生成AIを使った資料作成も問題ありません。ただし、AIが生成した文章、数値、事例、引用元などには誤りが含まれる場合があります。
- 発表で使用する情報については、最終的に発表者自身で事実確認を行ってください。
好評の発表資料のポイント
評価の高かった発表にはいくつか特徴がありますのでご紹介しておきます。(おもにパワーポイント資料について)
- 最初のスライドで、「なにを話すのか」を明確にしている。
- 発表の中で特に伝えたいポイントは、3つ程度に絞ると伝わりやすくなります。
- アニメーションは必要最小限に。演出よりも内容の理解を優先する。
- 必ず、具体例が紹介されている。(言葉はなかなか伝わらない)
- 具体例(図や画面)には引用先が明示されている。(より、説得力が増す。著作権にも配慮されている)
- 写真はとても効果的だが、発表内容と関係のない画像はかえってマイナスになる。(関連性のない画像はユーザーを混乱させるもと)
- 参考書籍などの情報は、参加者がみんなメモをとる傾向にある。(発表資料のグレードを後押ししているかもしれない)
- 最後に伝えたいことを「まとめ」として表示しておくと、参加者の記憶に残りやすい。
- 「ご清聴ありがとうございました」のスライドは無駄。←多くの人がこのパターン
誰も見ていないので、いっそのこと自分への連絡先やQRコードなどで自サイトへ誘導したほうが効果的。
最後のページのまま、数分間表示させることが多いので、単なる挨拶はもったいない。 - オンラインツールを発表中に直接操作する場合は、通信環境や読み込み時間にも注意してください。
- カメラ映像を資料に重ねる場合は、文字や図を隠さない位置に調整してください。
よみやすいフォント(無料)
ゴシック体を基本に、オンライン画面でも読みやすいフォントを選びましょう。
特殊なフォントを使う場合は、別のPCで表示した際の文字化けや置き換えにも注意してください。
自己紹介では、あなたの活動を伝える
自己紹介は、参加者に「どんな立場・経験からこの話をしているのか」を知ってもらう時間です。
活動内容や得意分野を簡潔に紹介しておくことで、新しい交流や仕事につながることもあります。