タイトル | 「自社サイトをコストで終わらせないために」事例発表集(8) |
出版日 | 2015年3月7日 |
Kindle | 480円 |
ASIN | B00UEW0HVG |
著者 | 藤崎 耕平 (上級ウェブ解析士) 足谷 保典 (上級ウェブ解析士) 内山 雅美 (上級ウェブ解析士) |
アマゾン | https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00UEW0HVG |
※敬称略。資格は掲載時のもの。
2014年11月14日の第10回勉強会はBtoB広告協会と共催だった。3つの発表はいずれもユニークな内容で、50名を超える参加者のみなさんには満足していただけたと思う。さきに出版した事例集7は第一部の発表を収録したものである。事例集8は、第二部の内容だ。
第二部は、1つのサイトを複数のウェブ解析士で改善提案を行うというものである。
実際に企業のご協力を得て、サイトをそれぞれの目線で分析するのだ。
今回ご協力いただいたのは、段ボールで有名な「マツダ紙工業株式会社」様である。松田社長は「『お客さんが困っていることを解決する』という精神をもって、今後も提案力のあるモノづくりにこだわっていきたい」という。東日本大震災復興のために、ダンボール製間仕切りや女性用の更衣室、整理タンス、幼児用デスクセットなどを寄贈するなど積極的に支援活動を展開されている。今回の勉強会のために、快くウェブ解析に応じていただいた。感謝を申し上げたい。共同提案という企画は、2013年の勉強会で初めて取り組んだ。どう取り組んでよいかわからなかったので手さぐりの発表となった。参加者からはある程度の評価をいただいたが、その時の反省をもとにして、分析の切り口を明確にして各自の持ち時間20分を有効に活用することにした。
2014年の勉強会では、「集客」、「ユーザビリティ」「デザイン」という3つのテーマで分析してもらうことにした。これなら、20分の持ち時間でもやれる。実際の発表でも、テーマがはっきりしているのでわかりやすかったのではないだろうか。ウェブ制作系の方々は最後まで熱心に聞き入っておられたようである。発表内容には公開できないものがあるため、一部の数値およびキーワードは加工してある。(実際の値ではない) 完全に伏せ字の部分もある。サイトの外見から入手できる情報はそのまま記載させていただいた。発表の目的は、ウェブ解析の切り口からどのように考えたのかということである。データが加工されていても、思考をさまたげることはないだろう。
集客
藤崎耕平
もっとも注目を集めるテーマだ。どこのサイトも「集客」に力をいれている。藤崎さんの提案は「キーワード」と「タグ」の設定だ。限られた時間での発表なので2つに絞ったようだ。本来なら説明に1時間は必要だろう。わかりやすく説明されていた。
ユーザビリティ
足谷保典
ユーザビリティという切り口はむずかしい。どうしても一般的な話になってしまう。そこで、足谷さんは、有効性、効率性、満足度という3つのポイントから分析を試みている。ヒアリングシートが特に役に立ったというコメントに耳をかたむけたい。
デザイン
内山雅美
マーケティングが専門の内山さんの発表だ。あえて「デザイン」を選んだと聞いた。マーケッターからの目線が面白い。マーケティング的なデザインセンスを持たれているので、どうしてその提案なのかという理由がよくわかった。