『ITパスポート』と『ウェブ解析士』を比較してみるか-17

今回から「マネジメント系」についてキーワードをみていく。

再掲

大分類中分類項目TACテキスト
4:開発技術8. システム開発技術
9. ソフトウェア開発管理技術
25.システム開発技術
26.開発プロセス・手法
3-1. 開発モデル
3-2.ソフトウェア開発手法の概要
3-3.見積もりと設計
3-4.テスト
3-5.システム移行と保守
5:プロジェクトマネジメント10. プロジェクトマネジメント
27.プロジェクトマネジメント
4-1.プロジェクトマネジメント
6:サービスマネジメント 11.サービスマネジメント
28.サービスマネジメント
29.サービスマネジメントシステム
30.ファシリティマネジメント
4-2.サービスマネジメント
12.システム監査31.システム監査
32.内部統制
4-3.システム監査
ITパスポート試験シラバス(変更箇所表示版) (ipa.go.jp) と「ニュースペックテキスト ITパスポート 2023年度 オールカラー図解 これ一冊でインプット&アウトプット 」から抜粋して管理人が作成

4:開発技術

キーワードをピックアップしてみた。赤字のキーワードは、シラバスVer6.0から新たに追加されたキーワードだ。

Noキーワード意味ウェブ解析士
1機能要件システムやソフトウェアに求められる機能に関する要件
2非機能要件システムやソフトウェアに求められる性能や品質に関する要件
3共同レビュー複数の関係者が協力してドキュメントやコードをレビューする活動
4品質特性システムやソフトウェアの品質を評価するための特性や要素
5機能設計システムやソフトウェアの機能の詳細な設計を行う
6詳細設計システムやソフトウェアの詳細な設計を行い、実装に向けて具体化する
7コーディングソフトウェアのプログラムを実際に記述する活動
8ホワイトボックステストソフトウェアの内部構造やコードに基づいてテストを行う
9デバッグソフトウェアのバグやエラーを特定し、修正する作業
10コードレビュープログラムコードの品質や規約に基づいてレビューを行う
11統合テストシステムの各要素が互いに連携・統合して正常に動作するかを確認するテスト
12ブラックボックステストソフトウェアの内部構造を意識せずに、入力と出力の動作を検証するテスト
13性能テストソフトウェアの性能や応答時間などを評価するテスト
14負荷テストソフトウェアが所定の負荷条件下での動作を評価するテスト
15回帰テスト(リグレッションテスト)変更や修正が行われた後に、既存の機能が正常に動作するかを確認するテスト
16利用者マニュアルシステムやソフトウェアの利用方法や操作手順を記載したドキュメント
17受入れテストシステムが利用者や顧客の要件を満たしているかを確認するテスト
18妥当性確認テストシステムが要求された機能や性能を満たしているかを確認するテスト
19移行システムやデータの移行・切り替えを実施する活動
20ファンクションポイント法ソフトウェアの開発規模を機能の数や複雑さで評価する手法
21類推見積法過去のプロジェクトの経験や類似性をもとに開発の工数や期間を見積もる手法
22相対見積複数の作業項目やタスクの工数や期間を相対的に見積もる手法
23構造化手法システム開発やプロジェクト管理においてプロセスや手法を体系的に適用する手法
24オブジェクト指向ソフトウェア開発の手法で、オブジェクトの概念を中心に設計や開発を行う手法
25ユースケースソフトウェアの要求や振る舞いをシナリオ形式で表現する手法
26UMLソフトウェア開発における標準的なモデリング言語とその記法
27DevOps開発(Development)と運用(Operations)を統合したアプローチ
28ウォーターフォールモデルソフトウェア開発の工程を段階的に進めるモデル
29スパイラルモデル開発プロセスを繰り返し行いながらリスク管理を行うモデル
30プロトタイピングモデル早期の試作品を作成し、要件や設計の検証やフィードバックを得ながら開発を進めるモデル
31RAD(Rapid Application Development)迅速なアプリケーション開発を目指す手法
32リバースエンジニアリング既存のシステムやソフトウェアの仕様や構造を解析・復元する活動
33XP(エクストリームプログラミング)アジャイルなソフトウェア開発手法であり、品質向上と迅速な開発を重視する。
34テスト駆動開発テストを最初に行いながらソフトウェアの開発を進める手法
35ペアプログラミング2人のプログラマーが1つの作業を共同で行いながら開発を進める手法
36リファクタリングソフトウェアの構造やコードを改善するための変更を行う作業
37スクラムチームベースのアジャイル開発手法で、短期間のスプリントを繰り返して開発を進める

キーワード37個中、「ウェブ解析士」のテキストに登場したキーワードは6個だった。
全体では、6/37=16.2%。約16%にキーワードの重複が見られた。

  1. さすがにウェブ解析士が「システム開発」に関わるケースは低いだろう。それでも16%も重複していたので意外だった。
  2. No21,22「見類推見積法」や「相対見積」は、「ウェブ解析士」ではウェブ計画の「見積」が頻出している。考え方などはよく似ているので重複していると算定した。この分析では重複として◯をつけた。
  3. No37[スクラム」はウェブ解析士でも課題解決の手法として取り上げて紹介している。

次回へと続く


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参考