今回は「5:プロジェクトマネジメント」と「6:サービスマネジメント」についてキーワードをみていこう。
再掲
大分類 | 中分類 | 項目 | TACテキスト |
---|---|---|---|
4:開発技術 | 8. システム開発技術 9. ソフトウェア開発管理技術 | 25.システム開発技術 26.開発プロセス・手法 | 3-1. 開発モデル 3-2.ソフトウェア開発手法の概要 3-3.見積もりと設計 3-4.テスト 3-5.システム移行と保守 |
5:プロジェクトマネジメント | 10. プロジェクトマネジメント | 27.プロジェクトマネジメント | 4-1.プロジェクトマネジメント |
6:サービスマネジメント | 11.サービスマネジメント | 28.サービスマネジメント 29.サービスマネジメントシステム 30.ファシリティマネジメント | 4-2.サービスマネジメント |
12.システム監査 | 31.システム監査 32.内部統制 | 4-3.システム監査 |
5:プロジェクトマネジメント
6:サービスマネジメント
キーワードをピックアップしてみた。赤字のキーワードは、シラバスVer6.0から新たに追加されたキーワードだ。
No | キーワード | 意味 | ウェブ解析士 |
1 | プロジェクト憲章 | プロジェクトの目的、範囲、目標、参加者、リソースなどを文書化したもの | |
2 | プロジェクトスコープマネジメント | プロジェクトの範囲を定義し、変更管理や要件管理などを行う管理プロセス | |
3 | プロジェクトコミュニケーションマネジメント | プロジェクト内およびプロジェクトとステークホルダ間の効果的なコミュニケーションを管理するプロセス | |
4 | プロジェクトリスクマネジメント | プロジェクトのリスクを特定・評価し、リスク対応策の計画と監視を行うプロセス | |
5 | プロジェクトマネージャ | プロジェクトを計画し、組織・リソースの管理、調整、進行状況の監視などを行う役割 | |
6 | プロジェクトメンバー | プロジェクトに参加し、タスクや責任を担当するチームのメンバー | ◯ |
7 | ステークホルダ | プロジェクトに関与し、利害関係や影響を持つ関係者 | ◯ |
8 | WBS(Work Breakdown Structure) | プロジェクトの作業を階層的に分解し、管理可能なレベルにまとめた構造 | ◯ |
9 | アローダイアグラム | プロジェクトの作業や活動を矢印とノードで表現し、依存関係と進行順序を示す | |
10 | ガントチャート | プロジェクトの作業や活動を時系列に沿って表示し、進捗状況やリソースのスケジュールを管理するための図表 | ◯ |
11 | リスクの対応策(回避,軽減,受容,転嫁) | プロジェクトのリスクに対して行われるアクションの種類。回避、軽減、受容、転嫁の4つが一般的な対応策 | ◯ |
12 | サービス | 顧客に提供される付加価値や利益をもたらす活動や成果物 | ◯ |
13 | サービスマネジメントシステム | サービスの設計、提供、改善を計画・実行・監視するための統合的な管理システム | |
14 | サービスの要求事項 | サービスに関する顧客や利害関係者の要求や期待 | ◯ |
15 | サービスレベル管理 | サービスの品質や性能に関する目標や基準を設定し、達成度を管理するプロセス | |
16 | 需要管理 | サービスの需要を予測し、適切なリソースや能力を確保するためのプロセス | |
17 | サービス要求管理 | サービスの要求事項を収集、分析、文書化し、優先順位付けや調整を行うプロセス | |
18 | インシデント管理 | サービス提供中に発生する障害や問題に対して適切に対応し、復旧や再発防止を行うプロセス | |
19 | 問題管理 | インシデントの根本原因を特定し、持続的な解決策を見つけるためのプロセス | |
20 | 構成管理 | サービスや製品の構成アイテムを管理し、変更や関連性の把握、影響評価を行うプロセス | |
21 | 変更管理 | サービスや製品の変更を計画、承認、実施し、変更の影響を最小限に抑えるためのプロセス | |
22 | リリース及び展開管理 | サービスや製品のリリース、展開を計画し、リリースパッケージを作成・テスト・導入するプロセス | ◯ |
23 | サービス可用性管理 | サービスの可用性を設計・計画し、障害や中断を最小限に抑えるためのプロセス | |
24 | サービス継続管理 | サービス提供中に発生する予期しない出来事に対して、ビジネスの継続を確保するためのプロセス | |
25 | サービスの報告 | サービスの提供状況やパフォーマンスに関する情報を定期的に報告するプロセス | |
26 | 継続的改善 | サービスやプロセスの品質や効率性を向上させるために、定期的な評価や改善活動を行うプロセス | ◯ |
27 | PDCA | 問題の解決やプロセス改善において繰り返し適用されるサイクルで、Plan(計画)- Do(実行)- Check(評価)- Act(改善)の各フェーズを指す | ◯ |
28 | サービスカタログ | 提供されるサービスの詳細な情報や特性、価格などを記載したドキュメント | |
29 | エスカレーション | 問題やインシデントの解決や対応において、上位の管理層や関係者に報告や対応を促進する手段やプロセス | |
30 | 業務及びシステムの移行 | 新しいシステムやプロセスへの移行に伴う業務の移行やデータの移行を計画・実施するプロセス | ◯ |
31 | 受入れテスト | システムやサービスの品質や要求仕様を確認するために、顧客や利害関係者によるテストを実施するプロセス | ◯ |
32 | SPOC | Single Point of Contactの略で、特定の課題や問題に対して担当者が一貫して対応する役割やポジションを指す | |
33 | FAQ | よくある質問(Frequently Asked Questions)の略で、一般的な疑問や問題に対する回答をまとめたドキュメント | ◯ |
34 | チャットボット | テキストベースのコンピュータプログラムで、自動応答や対話によってユーザーとのコミュニケーションを行う | ◯ |
35 | グリーン IT | ITの活動やサービスにおいて環境への負荷を軽減し、持続可能な社会・環境の実現を目指す取り組み | |
36 | 無停電電源装置(UPS) | 電力供給の一時的な中断や電力の波動からシステムや機器を保護し、停電時でも連続して電力を供給する装置 | |
37 | 自家発電装置 | 自社で電力を発生する装置やシステムで、停電時や電力供給の不安定な状況においても電力を供給する | |
38 | サージ防護 | 電力の急激な変動や雷などから機器やシステムを保護するための装置や手段 | |
39 | 会計監査 | 企業や組織の財務状況や業績を審査し、適切な記録や報告がなされているかを確認する | |
40 | 業務監査 | 企業や組織の業務プロセスや業務の効率性、リスク管理などを審査し、改善点を提案する | |
41 | 情報セキュリティ監査 | システムやネットワークの情報セキュリティ対策やポリシーの遵守状況を評価し、リスクを把握する | |
42 | システム監査 | システムの運用状況、データの正確性や完全性、セキュリティ、適切な管理などを評価する | |
43 | システム監査人 | システム監査を実施する専門家や担当者 | |
44 | システム監査基準 | システム監査のための基準やガイドライン | |
45 | システム監査計画 | システム監査の範囲やスケジュール、実施方法などを計画する | |
46 | 監査手続の適用 | システム監査のための手続や方法を適切に適用する | |
47 | 監査証拠の入手と評価 | 監査の結果を支持するための証拠を収集し、その信頼性や有効性を評価する | |
48 | 監査調書の作成と保管 | 監査結果や評価内容、提案などをまとめた文書を作成し、適切に保管する | |
49 | システム監査報告書 | システム監査の結果や評価内容、提案などをまとめた報告書 | |
50 | 改善提案 | 監査結果に基づき、システムやプロセスの改善点や問題点について提案する | ◯ |
51 | フォローアップ | 監査後の対応や改善策の実施状況を確認し、問題が解決されているかどうかを追跡する | |
52 | システム監査技法 | システム監査を実施する際に使用される手法や手順(プロセスマッピング等) | |
53 | モニタリング | システムやプロセスの継続的な監視や評価を行うこと | ◯ |
54 | レピュテーションリスク | 企業や組織の評判や信頼性に関わるリスク |
キーワード54個中、「ウェブ解析士」のテキストに登場したキーワードは16個だった。
全体では、16/54=29.6%。約30%にキーワードの重複が見られた。内訳をみると、「10.プロジェクトマネジメント」はキーワード11個中、5個。「11.サービスマネジメント」は、キーワード27個中、9個。「12.システム監査」はキーワード16個中、2個。
- ウェブ解析士が「ウェブサイト計画」に参画する場合、プロジェクトとして関わる事が多い。そういう意味でキーワードが30%も重複していたのだろう。
- システム監査のキーワードはほとんどなかった。将来、ウェブ解析士もウェブサイトの監査というような分野での知識も深めたいと思う。
次回へと続く
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参考