『ITパスポート』と『ウェブ解析士』を比較してみるか-3

ITパスポートのテキストを買おう

ITパスポートのテキストはたくさん種類がある。アマゾンを調べてみてもいっぱいあって、どれを買っていいのかわからない。

アマゾンで「ITパスポート」と検索して表示した結果(https://amzn.to/3nrDpBo)

テキストの値段はだいたい1500円から2000円までの間が大半である。手頃な値段だ。それに引き換え「ウェブ解析士」のテキストはPDFなのに4400円もする。ITパスポートとの規模の違いだ。できれば、もうちょっと下げたいところだが、 これがギリギリのところ。紙のテキストを販売していたころは赤字と聞いている。
「ウェブ解析士」のテキストもたくさん出版されていればと思うが、内容が特殊なので、今のところ無理だろうな。まず、ウェブ解析士協会が「シラバス」を公開する必要がある

ITパスポートのテキストに話を戻そう。

「一番売れてるもの」とか「評価が高いもの」とかいろいろあるけれども、(試験テキストなどの書籍に関しては)、よく売れてるからいいとは限らない。評価なんて、ほんまかいなと思うし、どうもこういうのは胡散臭いサクラがいてそうだ。ただ、誤解のないようにお伝えしたいのは、今回のテキストを何冊か立ち読みしてみた結果、そんなに内容に大差はないというのが私の率直な感想だ。出題範囲が明示されているんだからね。内容に大きな差は生まれにくい。
そこで、私はいつもテキストを選ぶときの基準としていることがあるので、それを基準に選んでみることにした。 

著者か出版社か

どこの出版会社がいいのか個人がいいのか意見が分かれるところだけれども、今までいろいろな資格を取得してきて、やはり教育機関の出す本というのがそれなりのノウハウがあるのではないかと思う(個人的な意見)ので、まずは教育機関の出版に本を絞った。

次に私が重要視しているのは「索引」である。テキストというのは一回だけでなく何回も読むので、わからないことが素早く引けた方がいい。だから、索引がしっかりしている本を選ぶ。

あと読みやすいようにカラーのきれいなものというのもあるけれども、まあ、これはそんなに重視していない。マーカーを引くという楽しみがあるので、そんなに色が鮮やかでなくてもそこそこ色がついてたらいい。

昔はそれほどでもなかったが、最近では文字が大きいということが必須だ。(悲しいことに老眼)資格書籍は、働き盛りの人向きなので文字サイズは普通サイズが普通だ。だから、紙のテキストだけでなくて、そのテキストがPDFで提供されてるとかだったらアドバンテージがある。最近は、スマホで「PDFの読み上げアプリ」を使って、テキストを耳で聴くようにしている。

学習の予定とかの目安が示されているテキストなら親切だと思う。発行年度はできるだけ最新のものを選ぶことにしている。特に情報系のテキストについては日進月歩なので、少しでも新しい方がいいと考えている。ベストセラーのシリーズ本というのは、ある程度安心できる選択肢だけれども、改訂の日付というのはいつもチェックしている。

ところが、試験というのは問題の作成時点に合わせるので、今回の「ITパスポート」でいうと、シラバス6.0が掲示されたのが2021年10月8日だから、それ以降だったらそんなにナーバスになる必要もない。 

とりあえずテキストを買った

結局、次の本を買った。

ニュースペックテキスト ITパスポート 2023年度 [オールカラー図解 これ一冊でインプット&アウトプット](TAC出版)  」 1650円

今回はTAC出版社の本を選んでみた。いいねなんかの評価も全然なかったけどね。復習しやすいように、あるいはあとあと辞書のように弾けるタイプが僕の好みだ。 

あと、ちょっとしたことだが、このテキストは2022年12月22日発刊で480ページ。「ウェブ解析士」のテキストは2022年12月27日発刊で465ページ。発行日やボリュームもよく似ていたので、比較しやすいかと思ったのも選んだ理由のひとつである。

念押し。
テキストはそんなに大きな差はないと思う。これから「ITパスポート」の試験を受けようとする方はご自身の判断で選ぶようにお願いする。

問題集は買わないことにした

資格取得のために、テキスト間の優劣を埋めるために、複数のテキストを買って勉強するスタイルを好む人もいるけど、ぼくの場合はテキストは一冊、そして問題集を一冊買う買って勉強する独学スタイルが好みだ。

しかし、今回は問題集は買わないことにした。スマホのアプリで無料の試験問題を利用できる。
宅建のときもスマホで過去問をやった。スキマ時間を利用するのに最適だ。

一方、「ウェブ解析士」の問題集は1種類だけアプリを使って解答できるようになっているけど、解説がないとのコメントがある。改善の余地あり。

今までやってきた勉強スタイルとしてはテキストを2回ぐらい読み直して問題を3回ぐらいやり直すというパターンだ。それだけ時間が取れればという話なんだけれども、今回は比較検証するのが目的なので、そんなに綿密にやらないつもりだ。

勉強時間は100時間を想定

世の中の資格というのは、入門編はだいたい100時間と相場が決まっている。←私の固定概念
だから「ウェブ解析士」の勉強時間も100時間と答えることにしている。(注:協会として公式のコメントではない)

「ITパスポート」の出題範囲をみると9章。「ウェブ解析士」は8章だ。
一章あたり10時間(余裕をみて)の勉強とすると、両者とも80時間くらい。問題集もやってだいたい100時間ぐらいの目安だ。もっと詰めて勉強してもいいけど、普通そんなに時間が取れないということも想定して、一日一時間一週間でまあ良くて10時間っていう検討。
すると。両者とも8週間で勉強が完了する。残りは復習と問題集やればいいかな。問題集のほうは、スキマ時間をみつけてスマホでやりたい。1500問くらいを3周くらいやれば十分だろう。

実際に勉強してみないと分からないけど、まあこんな感じでこのブログを更新して行きたいと思う。試験に合格するのも一つ目的だが、今回は「ウェブ解析士」と「ITパスポート」の違いを実感しながら、勉強の進め方や課題を確認しながら進めて行きたい。

結果的に合格できたら嬉しいと思うし、これから、「ITパスポート」とあるいは「ウェブ解析士」を目指そうという方の参考になれば幸いである。


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参考