『ITパスポート』と『ウェブ解析士』を比較してみるか-13

「5:ビジネスインダストリ」についてキーワードをみてみよう。この分類は項目が多いので、一つずつ見て行く。

再掲

大分類中分類項目TACテキスト
1:企業と法務1:企業活動1. 経営・組織論
2. 業務分析・データ利活用
3. 会計・財務
1-1. 経営組織とヒューマンリソース
1-2. 業務分析とデータの利活用
1-3. 意思決定と問題解決技法
1-4. 財務会計、管理会計
2:法務4. 知的財産権
5. セキュリティ関連法規
6. 労働関連・取引関連法規
7. その他の法律・ガイドライン・技術者情報倫理
8. 標準化関連
1-5. 知的財産権
1-6. その他の法務知識
1-7. 標準化
2-6. システム戦略
2:経営戦略 3:経営戦略マネジメント
9. 経営戦略手法
10. マーケティング
11. ビジネス戦略と目標・評価
12. 経営管理システム
2-1. 経営戦略
2-2. マーケティング
2-3. ビジネス戦略と技術戦略
4:技術戦略マネジメント
13. 技術開発戦略の立案・技術開発計画2-3. ビジネス戦略と技術戦略
5:ビジネスインダストリ14. ビジネスシステム
15. エンジニアリングシステム
16. e-ビジネス

17. IoT システム・組込みシステム
1-3. 意思決定と問題解決技法
2-5. エンジニアリングシステム
3:システム戦略 6:システム戦略
18. 情報システム戦略
19. 業務プロセス
20. ソリューションビジネス
21. システム活用促進・評価

2-4. ビジネスシステム
2-6. システム戦略
2-7. モデリング技法
7:システム企画22. システム化計画
23. 要件定義
24. 調達計画・実施
2-8. システム企画
ITパスポート試験シラバス(変更箇所表示版) (ipa.go.jp) と「ニュースペックテキスト ITパスポート 2023年度 オールカラー図解 これ一冊でインプット&アウトプット 」から抜粋して管理人が作成

5:ビジネスインダストリ >16.e-ビジネス,17. IoT システム・組込みシステム

キーワードをピックアップしてみた。赤字のキーワードは、シラバスVer6.0から新たに追加されたキーワードだ。

Noキーワード意味ウェブ解析士
1EC(Electronic Commerce)インターネットなどの電子媒体を用いて商品やサービスの売買を行う取引
2O2O(Online to Offline)インターネット上での情報やサービスを現実世界で活用する手法
3EDI(Electronic Data Interchange)コンピュータシステム間でデータを電子的に交換する仕組み
4EFT(Electronic Fund Transfer)電子的な手段で資金を送金・移動すること
5キャッシュレス決済現金を使わずに電子的な方法で支払いを行うこと
6フィンテック(FinTech)金融技術
7クラウドファンディング多くの人々からの資金をインターネット上で集める仕組み
8e マーケットプレイス電子市場
9オンラインモールオンライン上で商品やサービスを販売する場所
10電子オークションインターネット上で競りを行うシステム
11インターネットバンキングインターネットを通じて銀行業務を行うこと
12電子マネー電子的な形式での支払いや決済に使用されるデジタルな通貨
13インターネットトレーディングインターネット上で株式や商品などの取引を行うこと
14エスクローサービス取引の信頼性を確保するための第三者機関による保管・管理サービス
15IC カード・RFID 応用システムIC カードやRFID(Radio Frequency Identification)を利用した応用システム
16クラウドソーシングインターネット上のプラットフォームを活用して仕事を外部に委託する手法
17暗号資産仮想通貨などのデジタルな資産や暗号化されたデジタル資産
18アカウントアグリゲーション複数の金融機関やサービスのアカウントを一元管理すること
19eKYC(electronic Know Your Customer)電子的手段を使用して顧客の身元確認を行うプロセス
20AML・CFT(Anti-Money Laundering・Countering the Financing of Terrorism)ソリューションマネーロンダリング(資金洗浄)およびテロ資金供与対策のための解決策
21ドローン無人航空機で、遠隔操作や自律的に飛行・任務を行うことができる
22AR グラス・MR グラス・スマートグラスヘッドマウントディスプレイを装着し、現実世界に情報や仮想オブジェクトを重ねて表示するデバイス
23スマートスピーカー音声コマンドに応答し、音楽再生や情報提供などの機能を持つスピーカー型のスマートデバイス
24コネクテッドカーインターネットに接続され、情報交換や遠隔操作が可能な自動車
25自動運転センサーやAIを利用して、人間の運転手の介入なしに自動的に車を運転する技術
26CASE(Connected, Autonomous, Shared & Services, Electric)自動車産業の未来を表すキーワードで、車の連携、自動運転、共有・サービス、電動化を指す
27MaaS(Mobility as a Service)交通手段をサービスとして提供する概念で、公共交通機関や自動車シェアリングなどを統合した移動サービス
28ワイヤレス給電電力を有線接続せずに、電磁波や電磁誘導を利用してデバイスに電力を供給する技術
29ロボット(産業用、医療用、介護用、災害対応用ほか)自律的に作業を行う機械装置で、産業や医療、介護、災害対応など様々な分野で使用される
30IoTがもたらす効果(監視、制御、最適化、自律化)インターネットに接続されたデバイスやシステムがもたらす効果で、監視・制御・最適化・自律化などが含まれる
31クラウドサービスインターネットを通じて提供されるデータやソフトウェアのサービス
32スマートファクトリーIoTやAIを活用して生産プロセスを自動化し、効率的かつ柔軟な製造を実現する工場
33スマート農業IoTやセンサー技術を活用して農業生産を効率化し、品質や収量を向上させる農業手法
34マシンビジョンカメラやセンサーを使用して、機械が視覚的な情報を取得・処理する技術
35HEMS(Home Energy Management System)家庭内のエネルギー使用を最適化し、省エネルギーや電力効率を向上させるシステム
36ロボティクスロボット技術を研究・開発する学問領域または産業分野
37ファームウェアハードウェアとソフトウェアの中間に位置する組み込みソフトウェア
38産業用ロボット工場や生産現場などで使用される目的別のロボット
39携帯電話持ち運びができる携帯可能な電話機
40携帯情報端末持ち運びができる情報端末デバイス

キーワード40個中、「ウェブ解析士」のテキストに登場したキーワードは9個だった。
全体では、9/40=22.5%。約23%にキーワードの重複が見られた。

  1. 「e-ビジネス」のキーワードは、1~20まで。そのうち「ウェブ解析士」ではこれらのキーワードの記述は3個だけだった。15%の重複だ。もう少し説明キーワードがあってもいい。
  2. 「IoT システム・組込みシステム」ではキーワードは20個。そのうち、「ウェブ解析士」で説明していたのは6個。30%の重複。意外に多かった。ただし、「ロボット」と言う単語は、ウェブクローラーの説明なのでITパスポートの「ロボット」とは意味が違う。
  3. 今後も拡充されるであろう分野なので、試験では全問正解しておきたいところだな。

次回へと続く


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参考